「筆は快調、ユーモラス。(出版業界の)ベストセラーづくりの手口なんて、ここまで書いていいのかいと思わせ、いやあ、面白い警察小説であった」
「ユーモアにあふれてる。ふっと笑ってしまうようなところがたくさんある。警察学校の訓練法が、初耳というか『こんなことしてるんだ』みたいな感じで面白い」
「作者は("日本のフォーサイス"と言われている人だけれども)いままでの『(終身雇用型の)自分の生きるルートはこれしかない』っていう生き方でなくてもいいんだ(見方を変えて、自分の新しい可能性に目を開いてみましょう)という思いも込めたのではないか。非常に登場人物の数は多いが、1人1人が生きている」
「会話を楽しんで書いてらっしゃる。そのテンポが面白い。ほかの分野の専門知識を活かせる『こんな制度があったんだ』って思わせる。明るいリストラ小説」
「(証券取引法違反容疑で逮捕・起訴されていた堀江貴文ライブドア前社長は、06年4月27日に保釈されたとはいえ、たとえ無罪判決が出ても)『経済界での再起はありえないでしょう』と話すのは、IT技術者が捜査官になった小説『中途採用捜査官』の著者でソフトバンクOBの小説家、佐々木敏氏だ」