「アテネ五輪」
(3c)
■イタリア戦は2点以内〜シリーズ「アテネ五輪」(3c)■
04年アテネ五輪本番のサッカーでは、男女ともに、明らかに、得点のはいりやすい競技場が存在する。理由は、カフタジョグリオ競技場とパンペロポニシアコ競技場の「芝」の状態と、練習の許可・不許可の状況にある。
■得点の多い競技場〜シリーズ「アテネ五輪」(3c)■
以下は、04年アテネ五輪サッカー本番予選L(リーグ)の、試合結果を男女別に、上から両チームの総得点多い順に、左から日付、勝者、スコア、敗者、競技場の順に並べたものである(04年8月14日現在):
●(男子)サッカー●
12日(木) パラグアイ 4-3 日本 (カフタジョグリオ)
11日(水) アルゼンチン 6-0 セルビア・モンテネグロ (パンペロポニシアコ)
12日(木) イラク 4-2 ポルトガル (パンペロポニシアコ)
14日(土) 豪州 5-1 セルビア・モンテネグロ (パンクリティオ)
11日(水) ギリシャ 2-2 韓国 (カフタジョグリオ)
12日(木) ガーナ 2-2 イタリア (パンテサリコ)
11日(水) チュニジア 1-1 豪州 (パンクリティオ)
14日(土) アルゼンチン 2-0 チュニジア (パンペロポニシアコ)
14日(土) ギリシャ 2-0 マリ (カフタジョグリオ)
14日(土) 韓国 1-0 メキシコ (カライスカキ)
11日(水) マリ 0-0 メキシコ (パンテサリコ)
12日(木) コスタリカ 0-0 モロッコ (パンクリティオ)
●女子サッカー●
11日(水) ドイツ 8-0 中国 (パンペロポニシアコ)
11日(水) 米国 3-0 ギリシャ (パンクリティオ)
14日(土) 米国 2-0 ブラジル (カフタジョグリオ)
14日(土) 中国 1-1 メキシコ (パンペロポニシアコ)
11日(水) ブラジル 1-0 豪州 (カフタジョグリオ)
11日(水) 日本 1-0 スウェーデン (パンテサリコ)
14日(土) ナイジェリア 1-0 日本 (カライスカキ)
14日(土) 豪州 1-0 ギリシャ (パンクリティオ)
●得点の多い競技場●
男女ともに、明らかに、得点のはいりやすい競技場が存在する。カフタジョグリオ競技場とパンペロポニシアコ競技場である。
この原因もまた明らかだ。
カフタジョグリオに関しては、開催国ギリシャは、本番開幕直前に急に芝の刈り込みを行ってグランド状態を一変させたにもかかわらず、その状態での練習を(整備の都合上?)開幕まで参加各国チームに一切させなかったことが確認されている(山本昌邦・日本五輪男子代表監督の談話)。このため、不慣れな芝に足を取られて、(たまたま相手より先に)ミスをしたチームが守備のリズムを大きく乱し、大量失点をしたと考えられる。
(男子)サッカーでは、(たまたま?)その最大の被害者となったのは、日本、セルビア・モンテネグロ、ポルトガルであり、逆に最大の受益者となったのが、勝てないはずの強豪ポルトガルに勝ったイラクだった(また、ギリシャも、上記のような守備の混乱で強豪が苦戦して敗退し、予選Lや決勝トーナメントが混戦状態になれば、メリットを得るはずだった)。日本に勝ったパラグアイは、結果的には恩恵を受けた形になっているが、守備にほころびが出て日本に大量失点したのは間違いなく、結果は単なる幸運だったのかもしれない。
これは、実力のあるチームの守備を混乱させることで「番狂わせ」をねらい、ポルトガルのような強豪国を敗退させ、開催国ギリシャと、戦禍のゆえに全世界が同情する今大会の「主役」イラクに勝たせ、大会を盛り上げるための「小細工」ではないか、と考えられる。
【米大リーグ球団の本拠地球場は、わざと外野フェンスの形を(左右対称のきれいな扇形でなく)左右非対称などのいびつな形にしているところが多い。形がいびつだとクッションボールのはね返り方が複雑で、たまにしかその球場に来ないため、そのクッションボールに不慣れな、ビジターチームの外野手は打球の処理を誤って、二塁打を三塁打、あるいはランニングホームランにしてしまう可能性が高い。が、いつもその本拠地球場でプレーしているホームチームの外野手は慣れているので、クッションボールの処理で失敗する確率が低い。
大リーグ野球はもちろん「興行」なので、ホームチームを応援する地元ファンを喜ばせたほうが観客動員は増え、球団経営上好ましい。球場の外野フェンスの形をいびつにしても、ホーム、ビジター両チームが同じ球場で同じ条件で戦う以上スポーツとしての公平性は「合法的に」確保されるが、その一方で、地元ファンが応援するチームに事実上、有利な条件(ホームチーム・アドバンテージ)を与えることで、興行上のメリットも得られる。
これは、米国のスポーツビジネス界では常識になっている。】
但し、上記の、五輪サッカー競技場の「芝」を利用した小細工が効果を発揮するのは、12日までである。
これ以降は、カフタジョグリオ、パンペロポニシアコ両競技場ともに、参加各国チームの練習が解禁されたため、芝への不慣れによる大量失点は起きていない。
14日は、男女とも、ほぼすべての試合で両チームの合計得点が2点以内に落ち着いている。
したがって、15日の男子「日本対イタリア」戦では、日本はパラグアイ戦で見られたような守備のミスによる大量失点をすることはなく、2点差以内(両チーム総得点2点以内)の接戦が展開されると予想される。
つまり、イタリアに1点取られると、日本が勝つのは非常に難しくなるので、日本守備陣には「完封」が期待される。
がんばれ曽ヶ端!
(^o^)/~
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