産経新聞1面に登場

 

〜台湾「五輪招致」なら

中国が日本を応援!?

(July 18, 2005)

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■産経新聞1面に登場〜台湾五輪招致なら、中国が日本を応援!?■

小誌前回記事「台湾五輪」が産経新聞05年7月18日付朝刊1面「産経抄」に登場。

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■産経新聞1面に登場〜台湾「五輪招致」なら、中国が日本を応援!?■

 

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【前回「台湾五輪〜米国とIOCの、見えない蜜月」は → こちら

 

小誌前回記事「台湾五輪〜米国とIOCの、見えない蜜月」の内容が、産経新聞05年7月18日付朝刊1面のコラム「産経抄」で詳しく紹介された。

 

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産経抄は昨04年までは、同紙の石井英夫記者が1人で執筆していたが、昨年末に複数の記者が交代で執筆する態勢に移行した。筆者は今年05年、気になったコラムについて、執筆陣に加わっている可能性の高い同紙のベテラン記者の方にメールで「これはどなたの執筆ですか」と質問したことがある。が、返信はあったものの、明白な回答はなかった。

 

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どうやら、個々の執筆者の名前は明かさないことになっているようだ。

 

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とはいえ、どなたが執筆されたかはともかく、この場を借りて御礼申し上げたい。

 

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ご紹介頂き、誠に有り難うございました。

 

m(_ _)m

 

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上記の産経抄コラムについては、ぜひ18日付の産経新聞をご購入の上お読み頂きたい。

 

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当初、筆者は「台湾五輪」の記事を、小誌のメールマガジン読者約17,000人の方々に向けて書いた。が、本日をもってその内容は100万人の産経新聞読者の方々に知られてしまった。

 

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この100万人のなかには、保守系のジャーナリストや政治家が多数含まれるので、いまや筆者の予測記事は「永田町に知られた」と言っても過言ではない(これは筆者には「想定の範囲外」である)。

 

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言うまでもなく、永田町には「親中国派」の政治家もいるし、在日中国大使館でも、日本でいちばん中国に批判的な新聞として知られる産経新聞の記事は毎日チェックしているはずだから、おそらく一両日中に、中国共産党・政府首脳部に知られると見て間違いあるまい。

 

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あまり派手に知れ渡ると、事前に中国が、台湾の五輪立候補に関して国際社会や台湾国内で妨害工作を行うのではないか、と懸念される。最悪の場合は、国際オリンピック委員会(IOC)関係者への恫喝、買収から、台湾国内での(競技施設爆破)テロ工作までありうる。

 

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が、どうか台湾側は、外交でも警備でも万全の対策をして、五輪招致を成功させてほしい。それが、日本を含む東アジアの安全保障にとってもっとも望ましいことなのだから。

 

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●中国が日本を応援!?●

中国にとって、16(20)年の台湾への五輪招致を妨害するのにいちばんいいのは、16年の五輪開催地が台湾以外のアジアの都市に決まることだ。「5大陸持ちまわり」開催が原則の(夏季)五輪は、いったんアジアでの開催が決まれば、当分アジアには戻って来ないので、台湾の五輪招致問題をかなり先まで(中国が台湾を武力で威嚇して併合するまで?)先送りできるからだ。

 

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中国自身は08年に北京五輪を開催するので、16年に立候補するのは不可能だ。

 

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いまのところ、16年五輪の候補都市として取り沙汰されているアジアの都市は、前回指摘したように、東京(または福岡など日本の都市)ぐらいしかない。

 

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となると、16年五輪の候補都市として、高雄など台湾の都市と東京など日本の都市とがぶつかった場合、中国は日本を応援するということになる。

 

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これは、88年ソウル五輪の開催を決めた81年のIOC総会における決選投票と同じ構図だ。

 

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88年五輪開催地の決選投票はソウル対名古屋の一騎打ちになったため、北朝鮮は、当時は(いまも)日本と関係が悪いにもかかわらず「ソウル(韓国)にだけは開催させたくない」という一念から、名古屋を熱烈に応援し、当時北朝鮮と友好関係にあり韓国と国交のなかった中国、ソ連、東欧などの社会主義諸国出身のIOC委員に「名古屋に入れてくれ」と陳情してまわったのだ。

 

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韓国・北朝鮮も、中国・台湾も、ともに分断国家同士で、国際社会での地位を競う関係にある。だから、台湾と日本が16年五輪開催地に立候補すれば、中国も、かつての北朝鮮と同様に、台湾を落選させるために、日本を熱烈に応援しなければならない。

 

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これは実に奇妙な話だ。中国国内ではマスコミや学校教育を通じて、日本はかつて中国を侵略した邪悪な軍国主義国家であり、台湾は中国の一部で「わが同胞」であると宣伝されているのに、五輪開催となると、急に中国政府は日本を応援し、台湾に敵対するというのだ。

 

(^^;)

 

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実は、台湾の五輪招致は、首相の靖国神社参拝問題や05年4月の中国での反日デモ・暴動の激化で悪化した日中関係の改善にも有効なのだ。

 

次回は「可決して総辞職」か「パリ五輪落選の真相」の予定。】

 

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 (敬称略)

 

 

 

 

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