韓国工作員を逮捕

 

〜フィギュア選手

薬物傷害事件

 

(March 31, 2007)

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■韓国工作員を逮捕〜フィギュア選手薬物傷害事件■

 

ロシア検察庁は、06年12月にロシアで開かれたフィギュアスケートグランプリファイナルで浅田真央ら日本人選手に、体調を狂わせる目的で不正に薬物を飲ませた「傷害罪」の容疑で、韓国人工作員を逮捕したと発表した。

 

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■韓国工作員を逮捕〜フィギュア選手薬物傷害事件■

 

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【前回の記事は → こちら

 

ロシアのサンクトペテルブルグ市検察庁は、06年12月に同市で開かれたフィギュアスケートグランプリファイナル(GPF)に出場した浅田真央ら日本人選手3人に、体調を狂わせる目的でに不正に薬物を飲ませた「傷害罪」の容疑で、韓国人工作員をモスクワ市内で逮捕したと発表した(日本時間07年3月31日放送のCNNj『World Sports』)。

 

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07年3月30日に記者会見を開いた同検察庁のボリス・ラブソフ報道官によると、逮捕されたのは韓国籍の男性、ソン・ウォンホ(宋元浩)容疑者(61歳)。当初、駐露韓国大使館では、同容疑者を大使館付きの外交官であると主張し、外交官特権を盾に身柄の釈放を要求した。が、同検察庁は「外交官の身分を示す書類に不備がある」ことを理由に外交官特権を認めず、逮捕に踏み切った。現在、同容疑者はサンクトペテルブルグ市検察庁に拘留されているが、容疑を否認し、事件の詳細については黙秘しているという(前掲CNNj『World Sports』)。

 

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●謎の体調不良●

06年12月のフィギュアGPFはそのシーズン(06年秋からのグランプリシリーズ6大会)の世界の成績上位各6組つずしか出場できない、世界最高レベルの大会だが、当時日本勢は絶好調で、男子シングルに2人、女子シングルに3人もの選手を出場させていた。

 

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このうち、男子は高橋大輔が、女子は安藤美姫、浅田真央が、現地時間12月15日に行われたショートプログラム(SP)の演技を終えた時点でそれぞれ2位、2位、1位の好成績を上げて優勝を狙える位置に着けていたので、3人とも翌16日のフリーの演技が注目されていた。とくに日本では「男も女も金メダル」という期待が高まっていた。

 

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が、現地時間16日、フリー当日の午後になって突如、この3人は体調を崩した。3人とも高熱、寒気、腹痛など風邪のような深刻な症状に見舞われ、3人の演技は精彩欠いたものとなり、結局、男子は高橋が2位、女子も真央が2位、安藤が5位になり、日本勢の優勝はなかった。

 

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代わって女子で優勝をさらったのは、SPで3位に留まっていた韓国のキム・ヨナ(金妍児)だった(小誌06年12月19日「韓国スポーツ汚染〜『国辱』直後のフィギュアGPファイナル」)。

 

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サンクトペテルブルグ市検察庁は「GPF直後から疑問を抱いて内偵捜査を始め、日本にも捜査員を派遣して、フィギュア関係者から事情聴取した」(ラブゾフ報道官)。「捜査上の秘密があるので、使用された薬物の名前など詳しいことは言えないが、高橋、安藤、浅田(真央)の3選手に、一時的な体調不良を起こす薬物が投与されたのは間違いない。同じホテルに宿泊していた韓国選手に被害が出なかったことから、薬物はホテル全体の給水設備に投入されたのではなく、選手個々人の昼食を狙ってひそかに混入されたと断定できる」(同報道官)と、会見では検察当局が公判維持に自信を持っていることを伺わせた(前掲CNNj『World Sports』)。

 

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●犯行の動機●

「なぜ韓国はそんな非道なことをしたのか」と記者の質問に対しては、ラブゾフ報道官は「露サッカー代表監督のヒディンクの証言が参考になった」と答えた(前掲CNNj『World Sports』)。

 

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オランダ人のフース・ヒディンクは、02年日韓共催ワールドカップ(W杯)サッカー本大会で韓国をベスト4に、06年ドイツW杯本大会ではオーストラリア(豪州)をベスト16に導いたが、02年大会後に得た所得が大きく、その税金を逃れるため、じっさいにはオランダに住んでいながら形式上ベルギーに住居を移し、所得税の課税を逃れていた。

 

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ヒディンクは06年のW杯本大会終了後にロシア代表監督に就任したが、オランダ検察当局は02〜03年の彼の納税額が少なかったことを総額140万ユーロ(2億2000万円)の悪質な脱税とみなし、執行猶予なしの禁固10か月を求刑していた。

 

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これに対してオランダの裁判所は、02年の課税逃れは脱税とはみなさなかったが、03年に関しては「不完全で不正確な納税申告を故意に行った」と認定し、執行猶予付きの禁固6か月と罰金4万5000ユーロ(約700万円)という有罪判決を下した(ISM 07年2月28日「ヒディンク監督、脱税容疑で有罪判決を受ける」)。

 

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ヒディンクは有罪判決そのものには不満を持っているが「早くサッカーの仕事に専念したいことと、二審で一審以上の重い判決を受けるのを避けたいことから控訴を断念」した(スポーツナビ07年3月14日「ヒディンクの有罪が確定 脱税の罪で」)。

 

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「韓国は国威発揚のためなら、どんな不正もいとわない国。02年W杯サッカー(本大会)における、韓国の(対ポルトガル、対イタリア、対スペインの)勝利はすべて、審判を買収した結果だ(対ポルトガル戦前日、02年6月13日配信の小誌の予測記事「●いまこそ『奥の手』を〜審判に『期待』」も参照)。当時韓国代表監督だったヒディンクは、あまりに卑怯な工作が続くのを見て『このままでは私は欧州のサッカー界で生きて行けなくなる』と韓国サッカー協会に抗議したが、韓国側は言わば『口止め料』として契約外の、領収証なしの報酬を支払った。そこからヒディンクの不正蓄財が始まり、彼の倫理観は麻痺していった」

 

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ラブゾフ報道官は記者会見でこう説明したあと、「ヒディンクの韓国スポーツ界に関する証言は、決定的証拠にはならなかったが、有力な状況証拠として、また捜査の端緒としておおいに役立った」とうれしそうに付け加えた(前掲CNNj『World Sports』)。

 

記者からは「不正を働いたヒディンクを代表監督に起用し続けるのは問題ではないか」との指摘も出たが、同報道官は「それは、露サッカー協会が決めること」と、取り合わなかった(前掲CNNj『World Sports』)。

 

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また、「先日東京で行われた世界フィギュアでは、日本勢が好調で(日本の安藤が1位、真央が2位、韓国の金妍児が3位。スポーツナビ07年03月24日「世界フィギュア2007 女子シングル最終結果」)、薬物の投与はなかったように見えるが」との韓国人記者の質問に対して、ラブゾフは、

 

「今回は、露検察当局から日本の関係者に事前に情報を提供して警戒を呼びかけていたため、韓国人工作員が暗躍する余地がなかった、という、ただそれだけのことだ。今回日本選手が無事だったからといって、韓国の工作員たちが良心的になったという証拠にはならない」

 

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と斬り捨て、さらに自国への五輪招致をアピールすることも忘れなかった:

 

「日本のフィギュアスケート選手は、今後ロシアに来るときは、安心していい。2014年の冬季五輪開催地がロシアのソチに決まれば、わが国の司法当局は万全の警備で安藤選手や浅田選手を守る。しかし、もし韓国の平昌(ピョンチャン)で開催されることになれば、何が起こるかわらない」(前掲CNNj『World Sports』)

 

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実は、7年後の14年冬季五輪の開催地には、ロシアのソチ、韓国の平昌、オーストリアのザルツブルクが立候補している(聯合ニュース06年6月22日付「江原道平昌、2014年冬季五輪最終候補地に選出」)。

記者会見場にいたロシア人ジャーナリストも、米CNNのインタビューに答え、愛国心をむき出しにした:

 

「もし韓国で冬季五輪が開催されて、韓国が地の利を活かして不正な方法で自国のフィギュア選手を優勝させれば、韓国はその『実績』を背景にグランプリシリーズの開催国になろうとするだろう。現在グランプリシリーズは(GPFを除いて)欧州のロシア杯、フランス杯、北米のスケートアメリカ、スケートカナダ、アジアのNHK杯、中国杯と、3大陸2か国ずつでバランスが取れているので、これに韓国が国際大会を開催して割り込むとすると、アジアでNHK杯か中国杯のどちらかを除外する必要がある。韓国の国民性や、韓国人が柔道で国際連盟やアジア連盟の会長ポストを取ったあと日本の(福岡)国際女子柔道大会を打ち切らせた前例から見て、彼らはフィギュアで国際的な実績ができれば、中国と結託して日本を国際大会開催国の座から追い落とそうとするだろうから、日本にとっては韓国で冬季五輪が開催されないほうがいいはずだ」(前掲CNNj『World Sports』。日刊スポーツWeb九州版06年11月8日「福岡国際女子柔道が今年で最後」も参照)

 

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「06年のサンクトペテルブルグで薬物を使った犯人が韓国の工作員なら、06年に韓国(済州島)で開かれたアジア柔道連盟主催のイベントで日本人の会長が急死し(て、即日、臨時総会が開かれて、韓国人の後任会長と入れ替わっ)たのも、韓国による暗殺の可能性がある」(前掲CNNj『World Sports』。小誌Web版06年6月21日「竹内義徳アジア柔道連盟会長、韓国で急死」、『サイゾー』06年7月号「歪んだ柔道の歴史:日韓柔道ファンの間で繰り広げられる、柔道争奪戦」も参照)

 

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いずれも核心を突いており、とくに竹内義徳・前アジア柔道連盟会長の急死と、その後任会長が即日キム・ジョンヘン(金正幸)韓国柔道会会長に決まった件などは、暗殺の疑いが濃厚だが、それだけに韓国人が聞けば激怒しそうな発言だ(但し、福岡国際女子柔道を嘉納杯東京国際大会に統合して廃止することは、竹内前会長存命中の06年3月の時点で決まっていた。スポーツナビ06年3月16日付「07年に嘉納杯東京国際を開催=選抜体重別も来年から男女統合 - 全柔連」を参照)。

 

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●韓国側は完全黙秘?●

この露検察当局の発表に対して、韓国の政府、スポーツ関係者は韓国時間07年3月31日現在、なんの反応も見せておらず、韓国内の新聞、TVなどのマスメディアも沈黙を守っている。

 

【以下、次回に続く。】

 

【今回の記事(前編)は次回の記事(後編)とセットですので、(メルマガ登録を済ませていない方は、07年4月1日午後4時までに登録したうえで)必ず後編のメルマガを最後の一文(【 】で囲まれた注意事項)までお読み下さいませ。】

 

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 (敬称略)

 

【07年2月22日から3月8日まで3回にわたって連載した「シリーズ『中朝開戦』」後の世界情勢については、2007年春発売予定の拙著、SF『天使の軍隊』)をご覧下さい(『天使…』は小説であって、基本的に小誌とは関係ありませんが、この問題は小説でもお読み頂けます)。尚、同シリーズの連載は07年4月中旬に再開します。】

 

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【この問題については次回以降も随時扱う予定です。
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