『中途採用捜査官』
佐々木敏の小説『中途採用捜査官@ネット上の密室』が、04年7月4日(日)朝8:00〜8:54AM(再放送は同日深夜0:15〜1:09AM)のNHK-BS2(衛星第2放送)『週刊ブックレビュー』で、女性SF作家・新井素子様の「今週のおすすめの1冊」として紹介され、以下のように、出演者の方々5人全員におほめ頂きました:
「まず、とにかく楽しく読める。非常に読後感がいい。スラーっと読めて『あー、たのしかったー』って思える。登場人物の造詣がいい。理不尽な目に遭っても、だれも他者に責任を転嫁しないところが、とっても好き。
著者は1作目の『ゲノムの方舟』のときから綿密な取材をされる方でしたが、今回もそうです」
-- 新井 素子 (作家)
「ユーモアにあふれてる。ふっと笑ってしまうようなところがたくさんある。警察学校の訓練法が、初耳というか『こんなことしてるんだ』みたいな感じで面白い」
-- 中江 有里 (女優、脚本家)
「テンポがあって文書自体のメリハリがあってスラスラ読める。その意味でスリリングっていうか、ストーリーテリングの面白さを味わえる。『終身雇用』の時代が終わり『中途採用』とか『リストラ』という言葉が出て来た、そういう時代性を感じる」
-- 新元 良一 (執筆家)
「作者は("日本のフォーサイス"と言われている人だけれども)いままでの『(終身雇用型の)自分の生きるルートはこれしかない』っていう生き方でなくてもいいんだ(見方を変えて、自分の新しい可能性に目を開いてみましょう)という思いも込めたのではないか。非常に登場人物の数は多いが、1人1人が生きている」
-- 藤沢 周 (作家)
「会話を楽しんで書いてらっしゃる。そのテンポが面白い。ほかの分野の専門知識を活かせる『こんな制度があったんだ』って思わせる。明るいリストラ小説」
-- 田中 優子 (法政大学教授)
ゲストの新井素子様、新元良一様、田中優子様、司会の藤沢周様、中江有里様、そして番組スタッフの皆様、どうも有り難うございました。
m(_ _)m
今朝(04年7月4日8:00AM〜)御覧にならなかった方は、NHK衛星第2放送、本日深夜(7月5日0:15AM〜)の再放送を御覧下さいませ。
【尚、再放送の開始時刻が通常より30分遅くなりましたのでご注意下さい。】
m(_ _)m
-- 佐々木 敏 + 「週刊アカシックレコード」編集部
●70万人●
関係者の方々に伺いますと、この番組の視聴率は1%(衛星契約世帯1200万の1%ではなく、地上波放送受信世帯4000万の1%)をかなり超えていて、(視聴者生活時間調査等も考慮して平均すると?)だいたい毎週70万人ほどの方が御覧になっているそうです。
とすると、「作家・佐々木敏」を取り巻く状況がかなり変わります。
いままでは、私を小説家として認識しておられる方々のうち過半数は、小誌、メルマガ『週刊アカシックレコード』の購読者の方々(04年7月現在、約17,800人)が占めていました。
が、本日をもって逆転し、メルマガ非購読者の方々が圧倒的多数になりました。つまり、「作家・佐々木敏」の名前または小説を知る方々のうち多数派は、これからは小誌メルマガの購読者ではないのです。
【メルマガ購読者の9割は男性ですが、「名前または小説を知る方々」の5割は女性です。】
いままでも、小説とメルマガはそれぞれ別個の、独立したメディアと思っており、片方で描いたことは片方では取り上げない、という方針で展開して参りましたが、今後は益々この傾向が強まりそうです。
【この問題については次回以降も随時(しばしばメール版の「トップ下」のコラムでも)扱う予定です。
次回メルマガ配信の予約は → こちら】