〜シリーズ「北京五輪野球アジア最終予選」(2)〜
2007年12月1日から、日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ(台湾)などが参加する北京五輪野球のアジア地区最終予選(兼アジア野球選手権大会)が台湾の台中インターコンチネンタル球場で始まるが、この種の国際大会では、しばしば野球後進国の、レベルの低い審判が出て来るので、誤審が起きやすい。
また、野球後進国にはあまり豊かでない国が多いので、そういう国から来た審判が買収される可能性もある。
言うまでもなく、同大会における日本のライバル国、韓国は国際スポーツ界における審判買収の常習犯だ。
1988年ソウル五輪ボクシング・ライトミドル級決勝で韓国のパク・シホン(朴時憲)は米国のロイ・ジョーンズからダウンを奪われるなど終始劣勢だったにもかかわらず判定勝ちしたが、この試合の審判5人のうち3人が韓国に買収されていたことは、翌1989年3月29日に国際アマチュアボクシング連盟(AIBA)が開いた会議で暴露された(小誌2006年12月19日「韓国スポーツ汚染〜『国辱』直後のフィギュアGPファイナル」には、この件を含め、多数の事例が紹介されている)。
また、だれが見ても審判が買収された結果としか思えない出来すぎた「誤審」で韓国が連勝した2002年ワールドカップ(W杯)サッカー本大会がある(同大会「韓国対ポルトガル」戦の前日に世界で唯一「誤審」の発生を予測して的中させた小誌2002年6月13日「●いまこそ『奥の手』を〜審判に『期待』」を参照)。
このような買収劇が成立するには、買収する側と買収される側の間に生活水準の格差があるか、少なくとも後者が貧しい暮らしをしている必要がある。ソウル五輪のボクシングで韓国に買収された3人の審判はアフリカや中米の小国(発展途上国)の国籍を持ち(小誌前掲記事「韓国スポーツ汚染」)、2002年W杯サッカー本大会の「韓国対ポルトガル」戦の主審は、当時経済危機で混乱中のアルゼンチンから来ていた(小誌2002年6月17日「きたない試合〜韓国の怪進撃(1)」)。
上記2大会はいずれも韓国で開催されたので、韓国は開催国として審判への買収工作をしやすい立場にあったうえ、とくに後者では、国際サッカー連盟(FIFA)の副会長が韓国人なので、審判の人選に関与しやすく、故意に発展途上国出身の買収されやすい審判を韓国戦に配置するなどの細工がしやすかった(そして、準々決勝のスペイン戦までは現実にそうした)という事情があった(小誌2002年6月23日「1-0でスペインの勝ちだったのに〜韓国の怪進撃(3)」)。
北京五輪野球アジア最終予選は台湾で開催されるうえ、韓国は野球では、サッカーと違って、アジアでは大した実績がないため、野球の国際競技団体では発言力が弱い。したがって「韓国に有利な審判の人選」をするのは難しい。
●審判の国籍●
但し、「台湾に有利な審判の人選」は、台湾が開催国なのでおおいにありうる。
そこで、どのような「誤審」が起きうるか、審判の国籍別に「場合分け」してシミュレーションしてみたい。
つまり、日本戦の審判が、
#1:ライバル国(台湾、韓国)から出る場合
#2:アジア野球連盟所属(BFA)加盟の第三国(フィリピン、インド、香港、北朝鮮など)から出る場合
#3:アジア域外の国で、世界最終予選で五輪本大会出場権を争う国(オーストラリア、カナダ、メキシコなど)から出る場合
#4:アジア域外の国で、すでに五輪本大会出場が決まっている強豪国(米国、キューバ)から出る場合
#5:アジア域外の国も含め、すでに五輪本大会出場が決まっている非強豪国(中国、オランダ)から出る場合
の5通りが考えられるのだ。
「#2」は、その審判の技術の低さと所得の低さのゆえに、審判、とくに球審が開催国台湾の強い影響下にはいる可能性があり、「#1」で台湾人が直接日本戦の審判をする場合と同様に問題である。
【但し、この種の国際大会では慣例として、審判は全員当事国以外の第三国から出ることになっているので、台湾人が「台湾対日本」戦の審判を務めることはない。】
「#3」は日本にとって有利なケースだ。
日本が韓国よりも台湾よりも地力でまさっていることは、メジャーリーガーを2人しか招集せず、ほとんど「国内組」だけで戦った2006年ワールドベースボールクラシック(WBC)で優勝した事実を見れば明らかだが、万一日本が不覚をとってアジア最終予選で2位か3位になると、2008年3月に同じく台湾で開催される世界最終予選にまわることになる。
世界最終予選には、米大陸予選3位のカナダ、4位のメキシコ、欧州予選2位の英国、3位のスペイン、アフリカ予選1位(たぶん南アフリカ)、オセアニア予選1位(たぶんオーストラリア)も参加し、アジア予選2位、3位とともに8か国(地域)総当たりのリーグ戦を戦って3位までにはいれば五輪本大会出場権を得ることになっているが(全日本野球会議Web 2007年1月30日「北京オリンピック 野球競技予選概要」)、ここに出ることが決まっている国、あるいは出ることがほぼ確実な国にとっては、ここで強豪日本と争うことは五輪本大会出場の可能性が低下することを意味する。したがって、アジア地区最終予選の審判をオーストラリア(豪州)人やカナダ人が務める場合は、彼らは「日本はさっさと3連勝して予選1位通過で五輪本大会出場を決めればいいのに」と考えながらジャッジをすることになる。
逆に、「#4」は日本に五輪本大会に出場してほしくないと考えそうな国々だ。米国は2006年WBCで日本に優勝をさらわれ、キューバは2004年アテネ五輪と2006年WBCで日本に敗れている。
しかし、たとえ米国やキューバの審判が「反日偏向判定」をして、日本をアジア地区最終予選の2位以下に落としたところで、日本には世界最終予選という「すべり止め」がある。「誤審」で韓国や台湾を勝たせたぐらいで、日本の本大会出場がなくなるわけではない。
キューバは台湾や韓国よりもはるかに貧しい国なので審判が買収される危険はあるが、五輪野球で優勝したことのある野球大国なので、「台湾、韓国ごとき」の買収に屈する可能性はそう高くはあるまい。
【独裁国家キューバの最高指導者のフィデル・カストロ国家評議会議長は野球好きで、国策として野球を振興しており、野球選手がその功績を認められて国会議員になった例もあるので、キューバの野球人は常に高い倫理観を祖国の政府(カストロ)から要求されているはずだ。だからキューバ人審判は賄賂には強いだろう。】
米国、キューバにとって重要なのは、むしろ、本大会の組分け抽選だ。2004年アテネ五輪と違って2008年北京五輪本大会では、出場国8か国(地域)総当たりの一次(予選)リーグ(L)はなく、4か国ずつ2組に分かれて一次Lを戦い、それぞれの1位と2位が決勝トーナメント(T)に進出するからだ(All About 2006年6月16日「北京五輪野球はこうなる」)。
だから、「#4」の場合、ありうるのは単純ミスの誤審だけで、日本を負けさせるための誤審はまずないと見てよい。
「#5」はもっとも単純だ。
中国もオランダも五輪本大会で日本に勝つ可能性はまったくない。とくに中国は、2006年WBCの一次L(アジアラウンド)の取材に来た米国人記者が「(代表チームでも)米国の高校生レベル」と酷評したほどの実力で、韓国にも台湾にもまったく勝つ可能性がないので、日本が勝とうがどうしようがどうでもいいはずだ。したがって、このケースも、単純ミス以外の誤審はないだろう。
となると、問題は「#1」「#2」、すなわち台湾である。
●日程とルール●
アジア地区最終予選は開催国が台湾なので、台湾はTV中継の視聴率なども考えて自国の国益に沿った日程を編成している(全日本野球会議Web「北京オリンピックアジア予選 試合日程」):
12月1日(土) 13:00〜 台湾×韓国
12月1日(土) 18:00〜 日本×一次L 1位
12月2日(日) 13:00〜 一次L 1位×台湾
12月2日(日) 18:00〜 韓国×日本
12月3日(月) 13:00〜 韓国×一次L 1位
12月3日(月) 18:00〜 台湾×日本
「一次L 1位」というのは、11月27日(月)〜29日(水)に、タイ、フィリピン、パキスタン、香港の4か国(地域)のあいだで行われた予選(一次)Lで1位になった国、フィリピンのことである(アサヒビールWeb2007年9月3日「『第24回アジア野球選手権』にむけて」、Yahoo!スポーツ2007年10月15日『アジア野球選手権』「出場チーム」)。
フィリピンの実力は日本、韓国、台湾の「3強」のどれと比較しても圧倒的に劣るので、3強はこの国との試合(計3試合)には必ず勝つと考えてよい。
そうなると、残りの試合(計3試合)で3強の順位が決まることになる(この大会は延長戦は12回までで、それで同点なら引き分けになるが、ここではとりあえず引き分けはないものとして考える。サンスポWeb版2007年11月29日「星野ジャパン、初戦はフィリピン」)。
ということは、3強のうちどれか1国が他の2国に2勝しフィリピンにも勝って「1位=3勝0敗、2位=2勝1敗、3位=1勝2敗」(4位=0勝3敗)となるケースと、3強がすべてフィリピンに勝ったうえで他の2国と1勝1敗になり「1位=2勝1敗、2位=2勝1敗、3位=2勝1敗」(三つ巴)となるケースに別れることになる。
後者の場合、「勝率で並んだ国同士の順位」は以下の方式で決まる:
#01:直接対決に勝ったチーム
#02:当該チーム同士の対戦試合における失点率の低いチーム
#03:当該チーム同士の対戦試合における自責点率の低いチーム
#04:当該チーム同士の対戦試合におけるチーム打率の高いチーム
しかし、上記のような三つ巴の場合は「#01」は適用できないので、その場合は「#02」が適用され、「当該国(日韓台)同士」の総失点を守備をしたイニング数で割った値の小さいチームが上になる。つまり、3強はフィリピン相手に何点取られようがとにかく勝ちさえすればよいが、当該国間では、延長戦を何回やったか、あるいは、2006年WBCの二次Lで問題になったような「(同じ負けるにしても)九回裏無死でサヨナラ負けしたか、あるいは、一死、二死でサヨナラ負けしたか」といったことも関係して来る(九回裏無死でサヨナラ負けした場合、敗戦チームのその試合での守備イニング数は8回だが、一死でサヨナラ負けしたら「8+1/3回」、二死なら「8+2/3回」となり、その分失点率が若干下がる。2006年WBC二次Lの対米国戦で日本は、同点で迎えた九回裏無死では得点を許さず、二死まで守ったことが効いて決勝Tに進出できた。サンスポWeb版2007年11月29日「江本総監督率いるタイ敗れる…野球の北京五輪アジア予選」、日刊スポーツWeb版2006年3月17日「WBC 日本は0.01点差で4強進出」)。
●日台中心の日程●
「3強は必ずフィリピンに勝つ」と仮定すると、12月1日に日本はまず1勝することになる。
同日、台湾は韓国と戦うが、引き分けがないので、1勝するか1敗するかしかない。
そこで、まず台湾が韓国に勝った場合を考える。
翌日、12月2日昼間の台湾の対戦相手はフィリピンなので、台湾はその時点で2勝することになる。
その日の夜、「韓国対日本」戦が行われるが、この試合の審判、とくに球審を台湾人か台湾人の影響下にある第三国人が務めた場合、彼らは韓国と日本とどちらを勝たせたいと思うだろうか。
【「(第)三国人」という呼称は元々、第二次大戦後の米軍占領時代に、占領当局(GHQ)が、戦時中日本の植民地だった台湾、朝鮮の人々を、戦勝国(米国など)と敗戦国(日本)のいずれにも属さないところから、他と区別し、敗戦国民より上位に位置付けるために用いた尊称である。終戦直後は、敗戦で打ちひしがれていた日本人を横目に、日本国民でないのをいいことに、日本の法律を無視して闇市などで大儲けする第三国人が多かったので、「三国人のお嫁さんになりたい」などと憧れを込めてこの言葉を使う日本人女性も少なくなかった。この言葉はおおやけに蔑称として使われたことは一度もなく、本来差別的なニュアンスは含まれていない(別冊宝島『嫌韓流の真実! ザ・在日特権』2006年刊を参照されたい)。
石原慎太郎東京都知事が2000年4月11日、陸上自衛隊記念式典で治安問題に言及した際に「三国人」という言葉を使って「差別語だ」と非難されたが、それは一部マスコミの歴史に対する無知または歪曲による、「いわれなき非難」である(だから、石原はこの件で謝罪しなかった。毎日新聞2000年4月13〜14日付朝刊東京版「『三国人』発言をめぐる12日の会見 石原慎太郎知事の発言全文(上)(下)」)。
小誌の今回の記事でも、「日本でも日本の対戦相手国でもない第三国」の国籍を持つ審判という単純な意味で使っている。】
日本が韓国に勝てば、その時点で韓国は2敗になり、1位になる可能性はなくなる。逆に、日本は台湾とともに2勝で翌日、12月3日の台湾戦(この大会の最終戦)に出て来るので、台湾としてはこの「全勝同士の直接対決」で勝てば1位になることができ、世界最終予選に行かずに五輪本大会出場を決めることができる。
逆に日本が韓国に負けると、その時点で日韓ともに1勝1敗となるが、韓国の最終戦の相手はフィリピンなので、12月3日の夕方までに、韓国は2勝1敗になっている。台湾はそのあと同日夜の日本戦に勝てば3勝0敗で1位通過できるが、日本が韓国と台湾に連敗する確率は極めて低いので、最終戦で日本が勝って3強が2勝1敗で並んで「失点率」の争いになる可能性が高い。
となると、台湾は最終戦の戦い方が難しくなる。序盤に日本から先取点をあげても、終盤に日本に大量点をとられて逆転されると1位通過できなくなるので、台湾の投手や内野手にかかるプレッシャーは相当に大きくなる。
とすると、台湾としては「韓国対日本」戦で日本が勝ってくれたほうがよい。台湾は開催国として、元々「最終戦で全勝同士の直接対決」を理想として、この大会の日程を決めたと考えられる。だから、台湾が初戦で韓国に勝ったら、それだけで日本の予選1位通過の可能性は少し高まったと言える。
もちろん最終戦が「全勝同士の直接対決」になった場合、台湾の影響下にある第三国人が審判(球審)を務めることになると、日本は不利であり、誤審は要注意だ(あとで述べるように、この予選大会でもっとも「意図的な誤審」が起きそうなのはこのケースである)。
が、韓国人がこの「全勝対決」の審判、とくに球審を務めてくれるなら、この時点ですでに韓国は世界最終予選にまわることが決まっており、(世界最終予選で日本と戦うより台湾と戦うほうがラクなので)韓国人の審判は「日本はさっさとこの試合を勝って、予選1位通過で本大会出場を決めてしまえ」と考えながらジャッジをするはずで、日本にとってはかえってありがたい。
●負け惜しみ●
では、台湾が初戦で韓国に敗れた場合はどうなるのか。同日、12月1日夜の試合で日本はフィリピンに勝つので、その時点で日韓が1勝ずつ、台湾は1敗となる。
翌日、12月2日の昼間、台湾はフィリピンに勝つので、その時点で1勝1敗になる。
そして同日夜、日韓が「全勝同士」の直接対決をするので、どちらかが1敗となる。
日本が韓国に勝てば、日本は2勝0敗で最終戦の台湾戦を迎えるので、台湾は自力で日本を倒し、日本と2勝1敗で並ぶことをめざすことになる。これに先立って行われる同日、12月3日の昼間の試合では韓国はフィリピンに勝って2勝1敗になっているので、三つ巴になり、複雑な「失点率」の争いになるが、台湾としては「初戦で韓国に勝って最終戦に『全勝同士直接対決』をする」という夢が破れたあと、開き直って日本に挑むので、意外に戦いやすいと考えられる(が、台湾にとっては失点率の問題が付いてまわるので、この点が面倒なことには変わりがない)。
逆に、日本が韓国に敗れると、その時点で韓国は2勝となる。韓国の最終戦の相手はフィリピンであり、この勝負は韓国の勝ちに決まっているので、韓国は12月3日の昼間の試合で勝って3連勝となり、夕方までに(たぶんコールド勝ちするので、午後3時頃までに)早々と予選1位通過を決めてしまう。
となると、その日の夜の「台湾対日本」戦は単なる「消化試合」になり、台湾でも日本でも試合のTV中継の視聴率は予想よりも劇的に低下すると考えられる。
したがって、台湾が初戦で韓国に勝った場合でも負けた場合でも、台湾にとっては、日本が韓国に勝ってくれたほうが都合がよいのである。
このことは当然、韓国のマスコミも理解できるので、意図的かどうかはともかく、「韓国対日本」戦で日本に有利な誤審があった場合は、韓国のマスコミはそのことを過剰に問題視して「ほんとうは韓国の勝ちだった」と騒ぎ立てる可能性がある。
まあ、毎度おなじみのことなので、そうなったとしても筆者はべつに驚かないが。
(^^;)
【台湾にしろ韓国にしろ(マスコミではなく)代表チームの監督や野球協会の幹部は、アジア最終予選大会の始まる前か始まったあとかはともかく、自分たちには予選1位通過は無理だと悟り、世界最終予選にまわることを覚悟した時点で「日本はさっさと1位通過して本大会出場を決めてしまえ」(日本は世界最終予選に出るな)という考えになるはずで、その意味で、この大会の「誤審問題」は日本にとっては深刻ではない。 初戦で韓国が台湾に勝ったあとは、日本は(意図的な)誤審に悩まされる可能性はほとんどなくなり、むしろ韓国のほうがその可能性に怯えることになるだろう。】
●最強の二番打者●
今大会の二次(決勝)Lでもし引き分け試合があるとすれば、それは「韓国対日本」戦だろう。
が、そういう試合展開になればなるほど、星野仙一監督率いる日本代表(星野JAPAN)が、バントや盗塁の得意な俊足巧打の選手を多数そろえていることが生きて来る。一塁走者が俊足で、次の打者が「巧打者」だった場合、打者がバントの構えをすれば、相手の内野手は前進守備を敷かねばならず、打者がバントの構えをやめたら後ろにさがって守らなければならないし、そのうえ、自分の横を抜かれないように、自軍の投手の投球や打者の傾向から判断して、左右に守備位置を変えなければならない。
1点を争う国際試合の終盤、無死または一死で走者のいるときに、バントのうまい日本の巧打者が打席の中でバントの構えをやったりやめたりすると、内野手たちは前進しようかどうしようかなどと考えて頭が疲れてからだが硬くなり、エラーをしたり、中途半端な守備位置になってしまって、平凡な打球が外野に抜けたりすることが多い(2007年11月26日未明放送のテレビ朝日『Get Sports』における評論家・栗山英樹のコメント)。おそらく勝負のポイントは「日本の二番打者」対「韓国の内野陣」、とくに日本の井端弘和(中日ドラゴンズ)だろう。彼は「日本には井端がいるから勝てる」と言い切ってもいいぐらい国際試合に強く、今月、2007年11月のアジアシリーズでも最優秀選手(MVP)に選ばれている。
韓国プロ野球の昨2006年の三冠王、イ・デホ(ロッテ・ジャイアンツ)は代表チームの四番打者だろうが、普通に打つことしかできず、べつに俊足でも巧打でもないので、日本の内野陣はなんら迷うことなく普通に(気楽に?)守ればよい。場合によっては敬遠したっていい。
今大会の勝敗を分けるのは、四番打者ではなく、二番打者だ。
極端な言い方をすれば、日本代表の四番打者は、いかにも本塁打が打てそうな顔をして四番に座っているだけでいい。四番に座っていさえすれば、一、二、三番打者が必ずチャンスを作ってくれるので、そこで容易に犠牲フライやシングルヒットを打てる。それだけでもう十分だ。
【この記事は純粋な「予測」であり、「期待」は一切含まれていない。】
【『天使の軍隊』発売以降の小誌の政治関係の記事はすべて、読者の皆様に『天使』をお読み頂いているという前提で執筆されている(が、『天使』は中朝戦争をメインテーマとせず、あくまで背景として描いた小説であり、小説と小誌は基本的には関係がない)。】
【この記事は純粋な予測であり、期待は一切含まれていない。】
【今後15年間の国際情勢については、2007年4月発売の拙著、SF『天使の軍隊』)をご覧頂きたい(『天使…』は小説であって、基本的に小誌とは関係ないが、この問題は小説でもお読み頂ける)。】
【出版社名を間違えて注文された方がおいでのようですが、小誌の筆者、佐々木敏の最新作『天使の軍隊』の出版社は従来のと違いますのでご注意下さい。出版社を知りたい方は → こちらで「ここ」をクリック。】
【尚、この小説の版元(出版社)はいままでの拙著の版元と違って、初版印刷部数は少ないので、早く確実に購入なさりたい方には「桶狭間の奇襲戦」)コーナーのご利用をおすすめ申し上げます。】
【小誌をご購読の大手マスコミの方々のみに申し上げます。この記事の内容に限り「『天使の軍隊』の小説家・佐々木敏によると…」などの説明を付けさえすれば、御紙上、貴番組中で自由に引用して頂いて結構です。ただし、ブログ、その他ホームページやメールマガジンによる無断転載は一切認めません(が、リンクは自由です)。】
【この記事は純粋な予測であり、期待は一切含まれていない。】
【この問題については次回以降も随時(しばしばメルマガ版の「トップ下」のコラムでも)扱う予定です(トップ下のコラムはWeb版には掲載しません)。
次回メルマガ配信の予約は → こちら】