クイズ「TPP不等式」
【今回は、ご好評を博した小誌2010年8月3日「続・嫌われ韓国の実証〜シリーズ『国を売り込むCM』(4)」の続編ではなく、心理学をテーマとするシリーズの第9弾、小誌
2011年3月1日「韓国と台湾の違い〜シリーズ『肯定されたい症候群(9)』」の続編(イランなど中東諸国の“韓国病”)の続編の続編の、そのまた続編(シリーズ名は「肯定されたい症候群」ではなく「反態度的行動」)でもありません。
今回も前回に引き続き、小誌読者(フォロワー)の保守的、良心的愛国者の方々のなかにTPPの地政学的本質を理解しておられない方が多いことを危惧した筆者、佐々木敏が、読者の方々の誤解を正すために緊急執筆しました。
上記記事の「そのまた続編」は次回以降にお送りします。あしからずご了承下さいませ。】
クイズ:
以下の表に記載された数値をいくつか組み合わせて、米国にとってのTPPの意味を表す不等式を作って下さい(その不等式を作れない人には、TPPの賛否について論ずる資格はありません。TPPの本質について理解していないのだから、当然です)。
考えてみて下さい。
【TPP諸国と日本、中国の経済力】
[環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)(交渉)参加諸国と日本、中国の国内総生産(GDP)(2010年)]
世界142か国中の
順 位 |
国 名 | GDP (10億米ドル) |
GDP (兆円) |
1 | アメリカ | 14,657.8 | 1,172.62 |
2 | 中 国 | 5,878.3 | 470.26 |
3 |
日 本 | 5,458.9 | 436.71 |
9 | (カナダ) | 1,574.1 | 125.93 |
13 | オーストラリア | 1,235.5 | 98.84 |
14 | (メキシコ) | 1,039.1 | 83.13 |
37 | マレーシア | 238.0 | 19.04 |
40 | シンガポール* | 222.7 | 17.82 |
45 | チ リ* | 203.3 | 16.26 |
51 | ペルー | 152.8 | 12.22 |
52 | ニュージーランド* | 140.4 | 11.23 |
59 | ベトナム | 103.6 | 8.29 |
105 | ブルネイ* | 13.0 | 1.04 |
青太字*は最初にTPPを立ち上げた「P4」(パシフィック・フォー)。
青字は2012年5月時点におけるTPP(交渉)参加国(「P9」とする)。
(青字)は2012年6月時点でTPP交渉参加がほぼ確実になった国。
2011年11月に、日本がTPP交渉に参加するための事前協議にはいる意志を表明したことに触発されて、その直後にカナダとメキシコが日本と同様の意志を表明したが、これら3か国のうち
メキシコ
、
カナダ
は2012年6月中にP9から交渉参加を認められた(但し、P9のうち米国政府との交渉開始には90日前に米議会の承認を得る必要があり、その手続きは未了)。
2012年6月現在、日本は事前協議中。
日本円は「1米ドル=80円」で計算。
資料:国際通貨基金(IMF)が2010年の統計を2011年に集計(MEMORVA web 2011年9月30日「GDPランキング・国別順位(2010年) IMF」)。
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