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クイズ「TPP不等式」

続・売国奴対策としてのTPP

〜シリーズ「TPP地政学」(2)〜

各国のGDPの表
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Originally written: June 30, 2012(web版)
Second update: July 07, 2012(web版)(〔TPPが米国の「対日包囲網」なら〕を追加)
Third update: July 09, 2012(mail版)(TPP不等式:週刊アカシックレコード120709)

【小誌2009年8月13日「ウィキノミクスの虚構〜シリーズ『失業革命』(5)」は → こちら
【小誌2009年8月27日「寄生虫の論理〜ネット『無料』文化の罪〜シリーズ『失業革命』(6)」は → こちら
【小誌2010年2月22日「浅田真央vs.韓国TV〜シリーズ『バンクーバー五輪』(2)」は → こちら
【小誌2010年11月2日「金正恩の戦争〜続・怯えるロシア〜シリーズ『中朝開戦』(14)」は → こちら
【小誌2011年1月7日「屈辱の世界史年表〜続・劣等感共同体〜『肯定されたい症候群』(7)」は → こちら
【小誌2011年3月1日「韓国と台湾の違い〜シリーズ『肯定されたい症候群』(9)」は → こちら
【小誌2011年12月5日「嫉妬する韓流〜続・嫉妬の法則〜シリーズ『自己評価維持』(2)」は → こちら
【小誌2012年2月24日「続・超攻撃的ジジイ〜シリーズ『脳の保守化バイアス』(2)」は → こちら
【小誌2012年5月31日「小学生に衝撃!?〜シリーズ「反態度的行動」(3)」は → こちら
【前回、小誌2012年6月25日「売国奴対策としてのTPP〜シリーズ「TPP地政学」(1)」は → こちら

■TPP不等式〜シリーズ「TPP地政学」(2)■
もしも米国が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)による貿易(投資)自由化を通じて自国企業の利益を(おもに日本市場で)極大化することをTPP推進の主目的にしているのなら(TPPが米国の「対日包囲網」なら)、なぜ米国は日米2国間の自由貿易協定(FTA)でなく、多国間のTPPを選んだのか。TPP交渉参加国には、日本と同様に少なからぬ分野で貿易自由化の「例外」を求めそうなベトナムやマレーシアがすでにはいっており、かつ、米国と同等の「拒否権」を持っているため、米国が単に「米国企業のために日本市場を開放させること」を目指しているのなら、TPPより日米FTAのほうがトクなはずだ(日本とベトナムとマレーシアは結託して米国の「例外なき自由化要求」をはね付ける可能性がある)。
日本のTPP反対派は「なぜ米国は日米FTAを選ばなかったのか」の問いにまったく答えられない。それは、彼らに地政学的教養がないからである。
[今回も前回に引き続き、小誌読者(フォロワー)の保守的、良心的愛国者の方々のなかにTPPの地政学的本質を理解しておられない方が多いことを危惧した筆者、佐々木敏が、読者の方々の誤解を解くために緊急執筆しました。]
(2012年7月9日頃配信予定)。

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【今回は、ご好評を博した小誌2010年8月3日「続・嫌われ韓国の実証〜シリーズ『国を売り込むCM』(4)」の続編ではなく、心理学をテーマとするシリーズの第9弾、小誌 2011年3月1日「韓国と台湾の違い〜シリーズ『肯定されたい症候群(9)』」の続編(イランなど中東諸国の“韓国病”)の続編の続編の、そのまた続編(シリーズ名は「肯定されたい症候群」ではなく「反態度的行動」)でもありません。
今回も前回に引き続き、小誌読者(フォロワー)の保守的、良心的愛国者の方々のなかにTPPの地政学的本質を理解しておられない方が多いことを危惧した筆者、佐々木敏が、読者の方々の誤解を正すために緊急執筆しました。
上記記事の「そのまた続編」は次回以降にお送りします。あしからずご了承下さいませ。】

東日本大震災の被災者の方々には衷心よりお見舞いを申し上げます。

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クイズ:
以下の
に記載された数値をいくつか組み合わせて、米国にとってのTPPの意味を表す不等式を作って下さい(その不等式を作れない人には、TPPの賛否について論ずる資格はありません。TPPの本質について理解していないのだから、当然です)。
考えてみて下さい。

【TPP諸国と日本、中国の経済力】
[環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)(交渉)参加諸国と日本、中国の国内総生産(GDP)(2010年)]
世界142か国中の
順 位
国   名 GDP
(10億米ドル)
GDP
(兆円)
1 アメリカ 14,657.8 1,172.62
2 中   国 5,878.3 470.26
3
日   本 5,458.9 436.71
9 (カナダ) 1,574.1 125.93
13 オーストラリア 1,235.5 98.84
14 (メキシコ) 1,039.1 83.13
37 マレーシア 238.0 19.04
40 シンガポール* 222.7 17.82
45 チ  リ* 203.3 16.26
51 ペルー 152.8 12.22
52 ニュージーランド* 140.4 11.23
59 ベトナム 103.6 8.29
105 ブルネイ* 13.0 1.04

青太字*は最初にTPPを立ち上げた「P4」(パシフィック・フォー)。
青字は2012年5月時点におけるTPP(交渉)参加国(「P9」とする)。
(青字)は2012年6月時点でTPP交渉参加がほぼ確実になった国。

2011年11月に、日本がTPP交渉に参加するための事前協議にはいる意志を表明したことに触発されて、その直後にカナダとメキシコが日本と同様の意志を表明したが、これら3か国のうち メキシコ カナダ は2012年6月中にP9から交渉参加を認められた(但し、P9のうち米国政府との交渉開始には90日前に米議会の承認を得る必要があり、その手続きは未了)。
2012年6月現在、日本は事前協議中。

日本円は「1米ドル=80円」で計算。

資料:国際通貨基金(IMF)が2010年の統計を2011年に集計(MEMORVA web 2011年9月30日「GDPランキング・国別順位(2010年) IMF」)。

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 (敬称略)

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