続・『半沢直樹』の謎

～シリーズ「視聴率の心理学」(2)～

Originally written: Sept. 20, 2013(web版)
Second update: Sept. 20, 2013(mail版)(続・『半沢』の謎：週刊アカシックレコード130920)

【小誌2009年8月13日「ウィキノミクスの虚構～シリーズ『失業革命』(5)」は → こちら】
【小誌2009年8月27日「寄生虫の論理～ネット『無料』文化の罪～シリーズ『失業革命』(6)」は → こちら】
【小誌2010年2月22日「浅田真央vs.韓国TV～シリーズ『バンクーバー五輪』(2)」は → こちら】
【小誌2010年11月2日「金正恩の戦争～続・怯えるロシア～シリーズ『中朝開戦』(14)」は → こちら】
【小誌2011年1月7日「屈辱の世界史年表～続・劣等感共同体～『肯定されたい症候群』(7)」は → こちら】
【小誌2011年3月1日「韓国と台湾の違い～シリーズ『肯定されたい症候群』(9)」は → こちら】
【小誌2011年12月5日「嫉妬する韓流～続・嫉妬の法則～シリーズ『自己評価維持』(2)」は → こちら】
【小誌2012年7月9日「TPP不等式～続・売国奴対策としてのTPP～シリーズ『TPP地政学』(2)」は → こちら】
【小誌2013年8月12日「雨季の北朝鮮軍～逆“背水の陣”～シリーズ『米中朝のX DAY』(7)」は → こちら】
【前回、小誌2013年9月16日「『半沢直樹』の謎～シリーズ『視聴率の心理学』(1)」は → こちら】

■続・『半沢直樹』の謎～シリーズ「視聴率の心理学」(2)■
多くの場合、視聴者が、未知の(まだ1回も見たことのない)連続TV番組を新たに視聴するに至るためには、それに先立って、その番組を視聴すべき番組だと判断する認知が行われなければならず、そういう認知過程が機能するためには、その前に「その番組を視聴すると、なんらかの利益(感動など)が得られそうだ」と推測させる情報に接していなければならない。 TBSドラマ『半沢直樹』の各回の視聴率が、初回放送時から異例のペースで上昇し続けている理由は、上記のような情報の流れるルートが、大半の番組の場合と根本的に異なる“別ルート”だからである(「おもしろいから視聴率が高い」は、心理学的には間違った解答である)。この別ルートは、社会心理学的に見て、巨大な力を持っている。それはなぜか(2013年9月20日頃配信予定)。

東日本大震災の被災者の方々には衷心よりお見舞いを申し上げます。

かつて、NHK局内でだれも見抜けなかった朝ドラ『ちりとてちん』の視聴率低下の原因を見抜いた筆者が言うのだから、間違いありません。

“別ルート”とは、なんなのか。
それはなぜ巨大な力を持つのか。
「『半沢直樹』各回視聴率一覧」と「『家政婦のミタ』各回視聴率一覧」をよく見て、考えてみて下さい。

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NTVドラマ『家政婦のミタ』各回(番組平均世帯)視聴率一覧

回放送日視聴率

第1話 2011年10月12日 19.5%

第2話 2011年10月19日 18.7%

第3話 2011年10月26日 19.8%

第4話 2011年11月02日 19.5%

第5話 2011年11月09日 22.5%

第6話 2011年11月16日 23.4%

第7話 2011年11月23日 23.5%

第8話 2011年11月30日 29.6%

第9話 2011年12月07日 27.6%

第10話 2011年12月14日 28.6%

最終話 2011年12月21日 40.0%

　全回平均視聴率 25.2%

回	放送日	視聴率
第1話	2011年10月12日	19.5%
第2話	2011年10月19日	18.7%
第3話	2011年10月26日	19.8%
第4話	2011年11月02日	19.5%
第5話	2011年11月09日	22.5%
第6話	2011年11月16日	23.4%
第7話	2011年11月23日	23.5%
第8話	2011年11月30日	29.6%
第9話	2011年12月07日	27.6%
第10話	2011年12月14日	28.6%
最終話	2011年12月21日	40.0%
全回平均視聴率 25.2%

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本稿の「視聴率」はすべて、ビデオリサーチ調べ、関東地区。
地上波放送の本放送のみで、再放送、衛星放送、ワンセグ放送、録画視聴は含まない。
モニター世帯で分単位で計測される視聴率を番組全体で合計し、番組全体の分数(ふんすう)で割った値が、単独回(話)の番組平均世帯視聴率。同様の計算を全回(全話)について行ったものが、その番組の「期間平均視聴率」だが、本稿では「全回(全話)平均視聴率」と呼んでいる。

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　(敬称略)

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