「『坂の上の雲』各回視聴率一覧」はこちら

『八重の桜』誤算?

続“公家大河”失敗

〜シリーズ「大河ドラママーケティング」(2)〜

ホームページランキング その他部門

Originally written: Jan. 01, 2013(web版)
Second update: Jan. 01, 2013(mail版)(“公家大河”失敗:週刊アカシックレコード130101)

【小誌2009年8月13日「ウィキノミクスの虚構〜シリーズ『失業革命』(5)」は → こちら
【小誌2009年8月27日「寄生虫の論理〜ネット『無料』文化の罪〜シリーズ『失業革命』(6)」は → こちら
【小誌2010年2月22日「浅田真央vs.韓国TV〜シリーズ『バンクーバー五輪』(2)」は → こちら
【小誌2010年11月2日「金正恩の戦争〜続・怯えるロシア〜シリーズ『中朝開戦』(14)」は → こちら
【小誌2011年1月7日「屈辱の世界史年表〜続・劣等感共同体〜『肯定されたい症候群』(7)」は → こちら
【小誌2011年3月1日「韓国と台湾の違い〜シリーズ『肯定されたい症候群』(9)」は → こちら
【小誌2011年12月5日「嫉妬する韓流〜続・嫉妬の法則〜シリーズ『自己評価維持』(2)」は → こちら
【小誌2012年7月9日「TPP不等式〜続・売国奴対策としてのTPP〜シリーズ『TPP地政学』(2)」は → こちら
【前々回、小誌2012年11月26日「争点消滅の宿命〜首相選択選挙〜シリーズ『2012年衆議院議員総選挙』(2)」は → こちら
【前回、小誌2012年12月31日「“公家大河”失敗〜シリーズ『大河ドラママーケティング』(1)」は → こちら

■続“公家大河”失敗〜シリーズ「大河ドラママーケティング」(2)■
政党得票率も番組視聴率も、社会心理学上の現象を示す指標である。
前々回述べたように、「選挙において有権者は、政党や政治家が掲げる政策争点(公約)に基づいて支持/不支持を決め、投票するはずだ」というのは、学者やジャーナリストの思い込みにすぎず、実際の衆議院議員総選挙などではそのような投票行動は、日本人の“まじめさ”に起因する「奇妙な心理学上のメカニズム」のせいで、ほとんど起きない(「郵政選挙」でさえ、真の争点は「郵政」ではなかった)。
消費者(有権者、視聴者)がタテマエでなくホンネで何を欲しているかを見極めることを、ビジネス界ではマーケティングと呼ぶが、それが必要なことは政界でもマスコミ界でも同じである。
脚本家、藤本有紀は『ちりとてちん』(2007〜2008年)でNHK朝ドラ史上最低の番組全回平均視聴率(当時)を記録したあと、『平清盛』(2012年)でも同じくNHK大河ドラマ史上最低を記録した(NHKが時代考証に基づきセリフで天皇家を「王家」と表現したことに一部視聴者が反発したことが低視聴率の原因だとする説があるが、心理統計学的に見て間違いである)。
『平清盛』大不振の理由は、藤本が前回(朝ドラ)の失敗から何も学ばず、マーケティングを拒絶した結果と言わざるを得ない。
実は、大河ドラマの視聴者は単に「面白いドラマ(時代劇)を見たがっている人々」ではない。では、どのような人々なのか。
2013年大河ドラマ『八重の桜』も、視聴率獲得の面では『平清盛』と同じ弱点を抱えている(2013年1月1日頃配信予定)。

ホームページランキング その他部門

東日本大震災の被災者の方々には衷心よりお見舞いを申し上げます。

ホームページランキング その他部門

かつて、NHK局内でだれも見抜けなかった 『ちりとてちん』の視聴率低下の原因 を見抜いた筆者が言うのだから、間違いありません。

『平清盛』の視聴率が「史上最低」になった理由はなんなのか。
『八重の桜』が視聴率獲得の面で抱えている弱点とはなんなのか。
「『平清盛』各回視聴率一覧」「『坂の上の雲』各回視聴率一覧」 をよく見て、考えてみて下さい。

ホームページランキング その他部門

【この先、記事本文こちらでメールマガジンの読者登録をなさってお読み下さい。
この記事がすでに配信されている場合でも、配信当月の月末までにまぐまぐで読者登録をなされば、無料で、バックナンバーとしてお読み頂けます(登録直後に登録なさったメールアドレスに送信されます)。
月間購読料(登録料)は105円(消費税込み)ですが、登録した最初の月は0円で、105円が課金されるのはその翌月からです。最初の月の末日までに登録解除すれば、一切課金されません
この「当月無料」システムについてはこちらでもご確認頂けます。
記事が配信された翌月以降は、こちらで有料バックナンバーとしてご購入頂けます。
尚、登録申し込みには「まぐまぐ!」の利用者登録(無料)も必要です。
メールマガジンが正しく送られて来ない場合は (メールソフトのアンチスパム/迷惑メールフォルダをチェックなさったうえで) こちらにお問い合わせ下さい。
バックナンバーが正しく送られて来ない場合はこちらにお問い合わせ下さい。
「まぐまぐ!」についてのお問い合わせはこちらにお願い致します。
上記の月間購読料(登録料)はこの記事が配信された月の金額です。最新の金額については、こちらでご確認下さい。
小誌の筆者と編集部は、購読(課金)手続きや配信業務には一切関与せず、それらすべてを「まぐまぐ」に代行して頂いております。したがって、クレジットカード等の手続きの問題や、メールマガジンの遅配、不達などに関してはすべて「まぐまぐ」にお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。小誌編集部は課金・配信のシステムに一切触れることができないので、何卒宜しくご理解下さいませ。】

NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』各回(番組平均世帯)視聴率一覧
第1部
放送日 エピソードタイトル 演出 視聴率
第一回 2009年11月29日 少年の国 柴田岳志 17.7%
第二回 2009年12月06日 青雲 19.6%
第三回 2009年12月13日 国家鳴動 19.5%
第四回 2009年12月20日 日清開戦 17.8%
第五回 2009年12月27日 留学生 一色隆司 12.9%
平均視聴率17.5%

このページの先頭に戻る。
第2部
放送日 エピソードタイトル 演出 視聴率
第六回 2010年12月05日 日英同盟 佐藤幹夫 14.7%
第七回 2010年12月12日 子規、逝く 15.0%
第八回 2010年12月19日 日露開戦 14.7%
第九回 2010年12月26日 広瀬、死す 木村隆文 09.7%
平均視聴率13.5%
このページの先頭に戻る。
第3部
放送日 エピソードタイトル 演出 視聴率
第十回 2011年12月04日 旅順総攻撃 加藤拓 12.7%
第十一回 2011年12月11日 二〇三高地 11.0%
第十二回 2011年12月18日 敵艦見ゆ 木村隆文 11.1%
第十三回 2011年12月25日 日本海海戦 加藤拓 11.4%
平均視聴率11.5%
このページの先頭に戻る。
本稿の「視聴率」はすべて、ビデオリサーチ調べ、関東地区の世帯視聴率。
地上波放送の本放送のみで、再放送、衛星放送、ワンセグ放送、録画視聴は含まない。
モニター世帯で分単位で計測される視聴率を番組全体で合計し、番組全体の分数(ふんすう)で割った値が、単独回(話)の番組平均世帯視聴率。同様の計算を全回(全話)について行ったものが、その番組の「期間平均視聴率」だが、本稿では「全回(全話)平均視聴率」と呼んでいる。
このページの先頭に戻る。

 (敬称略)

はじめに戻る