いくさの心理学
問題3:
「いくさ」と「テロ」は同じものか、違うものか。共通点または相違点を表わす心理学上の現象(人類の営みの事例)を示して答えよ。但し、ここでいう「テロ」には、おもに東西冷戦時代に国家やその関連機関の影響下において行われたもの(国家テロ)は含まれず、冷戦終了後に、国家と関係のない民間人によって行われているもの(「民間テロ」とする)のみが含まれる。したがって、赤軍派による「よど号ハイジャック事件」、パレスチナゲリラによる「ミュンヘン五輪テロ事件」、北朝鮮による「大韓航空機爆破事件」や「キム・ジョンナム(金正男)暗殺事件」については考慮せず、2001年の「米中枢同時テロ」(9.11)や、2015年の「シャルリー・エブド」襲撃事件やカリフォルニア州サンバーナーディーノ銃撃事件、2017年現在も続いている「イスラミック・ステート」(IS)によるイラク領やシリア領における破壊活動や戦闘行動のようなテロについて考慮するものとする。
また、宗教団体の「オウム真理教」の一部の信者が起こした「地下鉄サリン事件」「坂本堤弁護士一家殺害事件」などの犯罪は、その集団のメンバー全員が(事前または事件発生直後に)承知していた事件ではないので(全員がそういう事件を起こすことを望んでいた訳ではないので)、国家テロはもちろん、民間テロにも含めないこととする。
尚、「いくさ」の定義は問題1と同じである。
以下は上記の問題すべてを解くためのヒントである:
「テロの原因は、貧困や差別ではないし、差別などの歴史的経験から来る怨恨でもない。この説を裏付ける心理学上の現象(人類の営みの事例)として、『第二次大戦中、米国政府の人種差別的な政策により、全財産を奪われて強制収容所に入れられ、かつ、戦後も長期にわたって米国政府から公式の謝罪も賠償も得られなかった大勢の日系米国人やその子孫のなかに、戦後の米国社会でテロを行った者が1人もいない』という事実などを挙げることができる」
(2017年4月30日頃配信予定)
考えてみて下さい。
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