李忠成と遠藤保仁
その3
〜シリーズ
「北京五輪」
(2)
■李忠成と遠藤保仁〜シリーズ「北京五輪」(2)■
日本に帰化した李忠成選手が北京五輪サッカー日本代表の一員として活躍することは、韓国にとっては悪夢だ。五輪で彼のチームメイトになるはずだった遠藤保仁選手が謎のウィルスに感染して出場辞退に追い込まれたのはなぜか。
●韓国の危機●
さて、この李忠成というフォワード(FW)を擁するサッカー北京五輪日本代表が、MF遠藤を司令塔に迎えて北京五輪で快勝し(て、同時に韓国五輪代表が惨敗し)たら、いまは日本人サッカーファンにしか知られていない李忠成は、一躍国民的英雄になり、多くの日本国民に知られることになり、それはやがて必ず韓国にも知れ渡る。日本人が国を挙げて李忠成を熱狂的に応援する事態になれば、「在日韓国(朝鮮)人は日本人に差別されながら民族の誇りを守って来た」などという「不幸神話」は雲散霧消してしまうだろう(小誌2007年4月23日「●在日と韓国の終焉」)。
そうなると、在日韓国人はもちろん、在韓韓国人のなかにも「私も李忠成のように日本に住んで日本人になりたい」と考える若者が急増する可能性がある。
「韓国と日本を比較した結果日本を選んだ韓国風の名前の持ち主」が胸に日の丸を付けて、大勢の日本国民に応援されて戦うことのインパクトは極めて大きいので、おそらく李忠成が韓国代表チームと対戦することを恐れて、鄭夢準は日本と韓国が、国と国との真剣勝負である、五輪やW杯の予選や本大会で同組にならないよう、できる限りの努力をしているはずだ(小誌2002年5月28日「組分け抽選の不正〜2002年W杯サッカーのディープスロート」)。
さらに、「外国人参政権問題」にも決着が付く。李忠成の活躍を知った日本の保守良識派が「特別永住権を持つ在日外国人(旧三国人)の皆さんは、李忠成選手を見習って日本国籍を取るべきだ。そうすれば外国人参政権など必要なくなる」と主張した場合、韓国政府やそれに同調する日本のリベラル(左翼)系の勢力は、おそらく反論できまい。
李忠成は、筆者のような生まれながらの日本人と異なり、自分の意志で、敢えて選択して日本人になったので、だれよりも「日本のために貢献したい」(貢献することによって真の日本人になりたい)という思いが強いはずだ。
だから、たとえ遠藤がいなくても、たとえ相手が強豪のオランダやナイジェリアでも、彼が驚異的な精神力を発揮して日本を勝利に導く可能性はないとは言えない。
そして、彼が五輪代表やA代表でがんがんゴールを決めて大スターになると、民団は完全に存在意義を失う。
●テロ対策●
ここから先は単なる仮説であり、筆者としても断定的に主張するつもりはない。しかし、日本の公安関係者およびサッカー関係者が読めば必ず参考になるので、そういう方々にだけお読み頂きたい(それ以外の方は読まないで頂きたい)。
韓国の支配層に、(李忠成を擁する)北京五輪サッカー日本代表が五輪本大会で快勝することは阻止したい、という事情がある中で、もしも筆者が「被害者を殺しはしないが一時的に弱らせることのできる生物兵器」を扱う権限を持つ韓国諜報機関の幹部であれば、どの兵器をだれに投与するかは慎重に選ぶ。
その際、絶対に日本の五輪代表チーム全体を狙うことはしない。大勢の感染者が出れば社会問題になり、日本中の医者が「謎のウィルス」の研究に乗り出して来るので、アシが付く恐れがあるからだ。とくに、北京入りしたあとの五輪代表チームを狙うことは、五輪そのものへのテロとなり、国際オリンピック委員会(IOC)と中国を敵にまわすことになる。もしそうなれば、中国政府はその威信を賭けて犯人探しに乗り出すと予想されるので、韓国政府としては絶対にそれだけは避けなければならない。
となると、ターゲットの人数は少なければ少ないほどよい。
その場合、「はしっこ」の選手を狙うのは効率が悪い。FWやディフェンダー(DF)の左右のサイドバック(SB)、ゴールキーパー(GK)などを一時的に体調不良にしたところで、元々選手層の厚い日本のこと、すぐに伸び盛りの若手が出て来てその穴を埋めてしまうので、チームの戦力は大きくは落ちない。
したがって、狙うべきは、前後左右の多くの選手と連動して動くMFの司令塔またはボランチ(守備的MFの要)、あるいはDFのセンターバック((CB)となる。この種の選手は文字どおり「中心選手」であり、容易に入れ替えが利かないからだ。
2006年ドイツW杯本大会のフランス代表チームが、FWシセを開幕前の骨折で欠きながら決勝進出をはたしたものの、決勝で司令塔のMFジダンが「頭突き」でレッドカードを受けた結果退場して敗退した、という事実から見ても、そう考えるしかない(読売新聞Web版2006年6月8日「仏にジダンの悪夢再び、FWシセ骨折で出場絶望」)。
つまり、MF遠藤は狙われやすく、FW李忠成はそうでない、ということだ。
また、生物兵器の投与は、代表チームが中国にはいる前に行い、かつその効果は、代表チームが合宿や壮行試合(強化試合)を通じて選手同士の連携を確立するのを十分に妨害できるぐいらい、長く持続しなければならない。2006年のフィギュアGPFで安藤美姫や浅田真央を一時的に体調不良にした程度の、弱いウィルス兵器では役に立たない。
幸か不幸か、遠藤はOA枠の五輪代表候補選手であった。彼はU-23の五輪代表選手とは合宿が始まるまで別行動をとることが多いので、彼1人を狙い撃ちにして感染させるのは容易であり、彼が生命の危険のない病状で、たったひとり感染しても、医学界の注目は集まらない。
かくして遠藤は代表合宿開始直前の6月30日に発熱して7月2日に入院し、7月7日からの合宿参加を断念させられ、彼の名前のない北京五輪代表チームメンバーのリストが発表された7月14日に退院したが、入院中に体力が落ちたため、日本五輪代表が豪州五輪代表との壮行試合を行う7月24日になってもまだ試合に出られない状態が続いていた。したがって、彼の感染したウィルスが人為的に撒かれた生物兵器であるならば、その目的は完全に達せられたことになる。
もしこのような生物兵器が実在するならば、「人を殺すことはないが、その健康状態を自在に操ることができる」特異な兵器ということになる。
このような生物兵器が存在しうるのかどうかについて、日本の医学界および公安関係者は研究すべきではないだろうか。なぜなら、これは今後も使用される可能性があるからだ。
たとえば、2010年南アフリカW杯アジア地区最終予選である。李忠成がA代表入りしそうな場合や、日本が南アフリカW杯本大会出場権を得られそうなのに、韓国が得られそうもない場合などに、このウィルスは再度(?)使用される恐れがある。
●帰化妨害の証言者●
これとは別に、李忠成個人が、単独で、脅迫などの古典的な手口で狙われる可能性も否定できない。
彼は帰化を決意したときは、「直接聞いたわけではないが、[親戚知人から]反対の声がかなりあった」と述べ(2008年7月27日深夜、28日未明放送のテレビ朝日『Get Sports』「サッカー北京五輪代表 李忠成 背負いしもの」)、筆者が常々指摘している、在日韓国(朝鮮)人同士の「帰化妨害」という人権侵害が実在することを「証言」してしまった(「在日」にとっての最大の人権問題は、日本人による在日への差別ではなく、在日同士の帰化妨害なのだ)。
おそらく韓国の支配層は、殺したいほど彼を憎んでいるはずだ。
もし彼が脅迫や暴行などの被害を受けたら、たとえ実行犯の国籍が日本と判明しても、司法当局やマスコミは真っ先に韓国政府関係機関の関与を疑うべきだ。
李忠成は単なる日本国民ではない。日本の名誉のために戦う愛国者である。愛国者を守れない国家は国家ではない。これは日本サッカー界の問題ではなく、日本国全体の問題だ。
彼に手を出すことは日本国民全員を敵にまわすことになる、ということを、「敵」にわからせなければならない。
【お知らせ:佐々木敏の小説『天使の軍隊』が2007年4月26日に紀伊國屋書店新宿本店で発売され、4月23〜29日の週間ベストセラー(単行本)の 総合10位(小説1位)にランクインしました。】
【この問題については次回以降も随時扱う予定です。
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